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新規事業に挑むあなたへ――失敗を防ぐための“3つの視点”と“賢い選択”

  • Writer: nabeshima55
    nabeshima55
  • May 26
  • 3 min read

こんにちは。Dezil Consultancyです。

今回は、新規事業を成功に導くための“3つの視点”と“多角化戦略の賢い選択”を紹介します。


ビジネスの世界において、新規事業はリスクとチャンスが隣り合わせです。

市場が急速に変化する現代において、現状維持では衰退するだけという危機感から、新たな事業に挑む企業は少なくありません。

しかし「なんとなく始める」では、道半ばで息切れする可能性も。


やはり、「始める前」の準備が肝心なのです!!

新規事業に乗り出す前に、以下3つのポイントをミニマムTo Doとしてご参考ください。


 

1. SWOT分析は「棚卸し」ではなく「戦略づくり」のために

新規事業を始める前に、自社の現状を客観的に見つめるSWOT分析(Strength: 強み / Weakness: 弱み / Opportunity: 機会 / Threat: 脅威)は不可欠です。

しかし多くの企業が「書くだけ」「整理するだけ」で終わっています。


ポイントは、“どう活かすか・どう乗り越えるか” を具体化すること。

  • 強み×機会(SO戦略)

    例えば「技術力(強み)」と「DX市場の成長(機会)」があるなら、新技術を用いたB2B SaaSの開発が候補になります。

  • 弱み×機会(WO戦略)

    営業力が不足しているなら、代理店ネットワークとの連携やM&Aによる補強も有効です。

  • 強み×脅威(ST戦略)

    例えば「ブランド力(強み)」があっても、模倣リスク(脅威)があるなら、IP管理や法的整備が欠かせません。

  • 弱み×脅威(WT戦略)

    本来は避けたい状況。最初から参入を見送る勇気も必要です。

 


2. 「関連多角化」と「無関連多角化」――どちらを選ぶべきか?

新規事業は、経営資源をどこにどう振り向けるかという「多角化戦略」にもつながります。

そこで重要なのが、「関連性」の見極めです。


  • 関連多角化

    既存事業と技術・顧客・流通などに共通点がある新規事業。

    シナジーが得やすく、リスクも比較的低い。

    例:飲食店が冷凍弁当販売に進出する。既存の調理ノウハウや食材調達ルートが活用できる。

  • 無関連多角化

    まったく異なる業種に進出。

    事業ポートフォリオの分散効果はあるが、ノウハウや人材の移転が難しく、高リスク。

    例:製造業がアパレルECを始めるなど。


成功確率を高めるには、まずは「関連多角化」から着手するのが王道です。

無関連多角化を狙うなら、外部人材の登用やM&Aで“他者の強み”を活用する必要があります。

 


3. 新規事業は「時間との戦い」。小さく始めて早く学ぶ。

どんなに魅力的な事業でも、軌道に乗るまでは時間がかかるものです。

よって重要なのは、「小さく始めて早く検証する」ことです


  • 仮説検証型のアプローチ(リーンスタートアップ)を取り入れ、最小限の製品やサービス(MVP)を市場に出す。

  • 顧客の反応を見ながら改善・撤退を判断する。

  • そして、失敗は「学びの材料」。


    早く失敗し、早く修正できる仕組みを意識的に設計しましょう。

 


まとめ:新規事業には「冷静な自己分析」と「戦略的な選択」が不可欠!

勢いだけで始めるのではなく、

**SWOT分析で現実を見つめ、適切な多角化戦略を選び、仮説検証を繰り返す。**

それが新規事業を軌道に乗せるための近道です。

成功確率を高めたいなら、「準備」と「柔軟さ」を武器にしましょう。

 

なお、私たちDezil Consultancyでは、SWOT分析を用いた現状整理から、多角化戦略の立案、実行フェーズでの仮説検証支援まで、

“実行可能な戦略”を形にする伴走支援を提供しています。


新規事業における迷いや不安、戦略判断の難しさに直面された際は、ぜひお気軽にご相談ください。

成功の確度を高めるための、具体的かつ現実的なサポートをお約束します。

 

 
 
 

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