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経営課題を照らす「可視化」という羅針盤を手に入れよう

  • Writer: nabeshima55
    nabeshima55
  • Jun 9
  • 4 min read

こんにちは。Dezil Consultancyです。

突然ですが、「売上が伸びているのになぜ利益が出ない?」と思ったことはありませんか?


「売上は右肩上がりなのに、なぜか利益が残らない」

「利益が出ているのに、口座にはお金がない」…

これはDezil Consultancyがこれまで支援してきた数多くの企業・店舗で、実際に起きていた経営課題です。


今回は、私たちが現場で直面してきたケースをもとに、「経営数値の可視化」と、

「適切な意思決定」につなげるための考え方をお伝えします。

 

① 売上は上がっているのに利益が出ない

ある飲食業のクライアントでは、新店舗の開業と積極的なプロモーションによって売上が急成長していました。

しかし、決算を見てみると、利益は思ったほど残っていないどころか赤字に転落していました。


その背景には、以下のような見落としがちなコストの膨張がありました。

  • 売上増加に伴う人件費や外注費の急騰

  • 大型キャンペーンに伴う広告費や割引コストの増加

  • 現場オペレーションの複雑化によるロスやミスの増加


つまり、「売上が伸びている=経営がうまくいっている」という思い込みが、

粗利率や販管費の管理を甘くする落とし穴になっていたのです。

 


② 利益は出ているのに資金繰りが厳しい

別の製造業のお客様では、決算上は黒字にも関わらず、

常に資金繰りに追われているという深刻な状況がありました。


詳しくヒアリングすると、次のようなキャッシュの流出要因が明らかになりました。

  • 大口取引先への売掛金回収サイクルが90日以上と長い

  • 原材料の仕入れが先払い、かつ在庫の回転も鈍い

  • 設備投資と税金支払いが重なり一時的に現金が枯渇


つまり、恒常的な売掛金の回収遅れや仕入れの先払い、在庫の滞留に加え、設備投資や税金支払いのタイミングが重なることで、手元の現金が不足し、資金繰りに頭を抱える状態になっていました。



このように、「利益があるから安心」という感覚では経営できないのが現実です。

利益とキャッシュは似て非なるもの

それを見誤ると、健全な経営からは遠ざかってしまいます。

 

私たちが多くのクライアント企業へ支援する中で痛感するのは、

「経営者の感覚」と「現場の数字」が乖離しているケースが非常に多いということです。


例えば…、

  • 商品ごとの利益率を把握していない

  • 店舗・部門ごとの採算が見えていない

  • 経費構造がブラックボックス化しており、何にいくら使っているのかが不明確


こうした状態では、判断を下すたびに「勘」に頼らざるを得ず、結果として誤った投資や放置すべきでない部門が放置されることになります。


「勘」に頼らない意思決定をするためには、「経営数値の可視化」の重要性を認識することがスタートです。

数値の可視化は、単なる「数字の記録」ではなく、経営判断の羅針盤です。

ー「可視化すれば、打ち手が見えてくる」ーのです。


経営数値を可視化すると、思いもよらなかった事実が浮き彫りになります。

そして、それが、具体的なアクションにつながっていきます。


実際に可視化によって、以下のような改善ができたケースもあります。

  • 赤字の要因となっていた不採算商品を撤廃し、会社利益の黒字化を実現

  • 利益率の高い顧客層への資源再配分による、優良顧客のリピート向上とコスト増加案の見直し

  • 在庫が過剰だった商材の見直しによるキャッシュフローの改善


つまり、見えるからこそ動ける。動けるからこそ、変えられる。

この循環をつくることが、健全な経営体質の第一歩です。

 

適切な「経営数値の可視化」のためには、私たち、

Dezil Consultancyが伴走し、健全な経営への道筋を共に描いていきます。

弊社は、数字に強く、実行支援にこだわる経営コンサルタントチームです。

机上の空論ではなく、現場に寄り添った支援で、見える化と改善を実現します。

特に、「数字が苦手」「なんとなく経営しているかも…」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。



 
 
 

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